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「イチローは、並外れた動体視力がある」という記事が雑誌などによく掲載されている。
イチローの静止視力は左右とも1.5である。もちろん視力は常に変動しているが、いずれにしても並の視力の域を出ない。問題はイチローの動体視力である。
権威ある調査期間が行った瞬間視能力検査によれば、ブルーウェーブ時代に測定したイチローの動体視力は、ほかのチームメートに比べ格段に優れている。その検査内容は、パソコンの画面に0.1秒間だけ表示される8桁の数字を見て、右から左へ、左から右へと、それぞれ各10回ずつ読みとりテストを実施した。そこで1回ごとに「右端から何桁まで読みとれるか」「左端から何桁まで読みとれるか」というテーマを与えて検査を行った。答えられる数字の数は少ない人で2桁、多い人で6桁であった。
検査の結果、ブルーウェーブの左打者6人の平均値は80個中49.8個であったが、イチローは断トツの67個だった。
この動体視力が野球の実際のバッティングではどのように働くかを考えてみよう。
ボールがピッチャーの手を離れ、バッターのところまで到着するのにかかる時間が0.3秒ほど。そして、ピッチャーがボールを手から離してから、バッターがバットを始動するまでにかかる時間が0.1秒ほどだから、その差0.2秒の間に動いているボールを見極めなければならないということになる。
このことからも、バッティングと動体視力の関連性がおわかりいただけるだろう。
イチローの動体視力向上に役立ったのが、バッティングセンターでの打撃練習であろう。(以下省略)
「イチローから盗め、ビジネス動体視力」きこ書房 杉山勝行著
から抜粋
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